▼マニュアルが絶対と考える事をを反省2012/01/26 16:50 (C) 株式会社長井製作所
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昨年の3,11の大震災発生後の福島第一原発での東京電力、経産省保安院、内閣府の対応は、想定外の地震・大津波とばかりに、対応手順(マニュアル)が無かったように言い訳しています。
小職が経営の第一歩を踏み出す際、先輩経営者に、「失敗しても言い訳をするな」「部下の言い訳を聞くな」「言い訳を聞く経営者は無能」などと、言われたものでした。
会社の中では、言い訳を聞かないようにしていますが、現因を追及する際、言い訳の分類をしてみると一番多いのが、「マニュアル通りにしていたが、マニュアルにない想定外の原因があり出来なかった」というもので、自分は100%正しくてマニュアルが不完全であるとか、他人の所為や周囲の外部環境に原因があるという無責任パターンである。
マスコミの表現方法にも問題あると思うが、毎日のニュースを見ていてもほとんどが同様の論調になっている。
私の育った家庭環境では、「人間は不完全なものであり、自分一人が正しい等という事はない。色々な問題は必ず発生するもので、その発生した問題をどのように解決するかが大事なのだ」と教えられていました。
不慮の事故や品質不良問題が長時間発生しないと、緊張感が失われ、「安全神話」とも言うべき魔神が牙を剥きだします。マニュアル遵守は必要な事ですが、長時間の無事故で「安全神話」にとらわれると、マニュアルを無視または軽視してしまうのは人間の性なのかもしれません。
その上、マニュアルを絶対と考えて、自由度の無い考え方では、発生した事故や品質不良に想定外との言い訳ばかりとなってしまいます。
不慮の事故や品質不良は必ず発生するものと覚悟し、発生したら、どのように対処するかの覚悟が必要なのではないでしょうか。