▼民主主義社会は理想の社会か?2012/02/01 10:50 (C) 株式会社長井製作所
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民主主義の衆議決定方法は、多数決の原理である。多数決で決定した事項は、全て正しいと言えるのだろうか。「赤信号、皆で渡れば怖くない」という皮肉な偽言もあるのだ。
議会制民主主義の先進諸国では、不利な少数派の議事妨害で決議をするのに多くの時間を要しているし、昨年アラブの春と言われイスラム圏の一般民衆が独裁政権を倒したが、少数政党が乱立し不安定になったり、軍事政権となったりしているのが現実なのだ。
日本の政治を見ていても、選挙で当選した代議士先生は、選挙公約が抽象的であったり、逆にあまりにも具体的で大衆は理解出来ておらず、しかも低投票率なのに、国民の信任を得たとの意識で行動しているが、利益誘導であり、人気投票で選ばれたと言わざるを得ない状態である。こんな状態で、理想社会と言えるのだろうか。
大衆迎合の政治家も、批判の矛先を官僚に向けようと努力しているようだが、戦前の軍人も官僚も、国家社会を統治する為の手段でしかなく、それを統御出来ないような政治家しかいないようでは、民主主義社会などというより、無政府社会に近いのではないだろうか。
毎日のニュースを見ていても、ゴネ得がまかり通り、モラルが失われ、個々人が最小単位の家族社会すら形成出来なくなっているように思える。