▼「第5回地域特産物マイスター」の集いで講演しました2006/03/03 15:00 (C) 観光農業のカリスマ 工藤順一
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当日は「元気のあるところに未来が見える・これからの農業を語る」をテーマに、約1時間お話いたしました。
平成17年度地域特産物マイスター認定者は18名。
山形県からは金山町の栗田和則さんが「楓の樹液」で、庄内町の山澤清さんが「ハーブ」で認定されました。それぞれの商品を拝見させて頂くと、商品を開発するまでには多くのご苦労があり、また努力されてきたことが伝わってきました。
これまでの認証人数ですが、全国で118名で、年度別には以下の通り。
平成12年度 19名
平成13年度 20名
平成14年度 23名
平成15年度 19名
平成16年度 19名
認定及び登録に関しては、以下の規程があります。
(1)地域特産物の栽培、加工等におおむね10年以上携わっている実践的な農業従事者、農産加工関係者等であって、次の各要件を満たす者をマイスターとして認定する。
ア.地域特産物の栽培・加工技術等に卓越し、その技術の伝承と開発に意欲的であること
イ.地域特産物の産地育成を支援する役割を担えること
この度の講演では、パワーポイントを使用してこれまで寒河江で開発した観光商品を写真でご覧頂いております。
<紹介した商品>
○雪中いちご狩り
○以外菊(もってのほかきく)摘み
○菜花摘み(一夜一本漬け)
○体験そば打ち
○虫取り体験
○もってのほか長寿風呂
○バラ風呂
○生きたアイスクリーム(9年11ヶ月で300万個達成)
○キムチ(韓国の味を日本風にアレンジ)
○さくらんぼ丼(お腹いっぱい食べたいという声に応えて開発)
○菊花を使ったお膳
当日配布レジュメから、お話ししたキーワード
●発想の転換の重要性
(1)先入観、固定観念を捨てる
(2)地域資源の再発見、再認識
(3)アイデアを裏付ける根拠(ストーリー展開)
●リサーチの重要性
(1)消費者のニーズ・価値観の把握
(2)いま、商品に求められているもの
夢、愛、遊び、癒し、本物、安全、安心、季節感、健康 等
●企画・決断・実行を急ぐ
(1)3年一昔 → 30日一昔
(2)産地(季節感)を売る話題づくり
地産地消、地笑、地商
(3)官民一体となった取組み
官民それぞれの特性の理解と利活用 「縦割機構」→「横の連携」
(4)常に情報発信で公開を(マスコミ・タウン誌・インターネットの利用)
●時代が農業に求めているもの
(1)分かり易い表示、説明(本物、新鮮、安心、安全 等)
(2)異業種とのネットワーク、及び近隣市町村との共存・共生
(3)遊び心(体験、体感、実感、感動) → 面白い、売れる、儲かる
(4)人づくり(土づくり) 「人材→人財」
何をするにおいても障害はあるものと思い、それを克服してこそ未来が開ける。
継続と持続が原動力となる。
今後は、特産物・商品開発に頑張っている方、意欲のある後進の方向けに、アイデアの生み方や技術力、販売力などの御指導をお願いしたいものです。