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▼千本桜保存会会長あいさつ

千本桜保存会会長あいさつ/
先人達が遺してくれたこの地域の宝物を次の世代に

北に丘陵、南に沃野と、美しい自然と太陽に恵まれた南陽市
その東に位置する赤湯の地には「日本さくら名所100選の地」に指定された千本桜の烏帽子山公園が有ります。この公園からは、遠くを望めば吾妻連峰と飯豊連峰が、また眼下には広大な置賜盆地の展望が広がる、素晴らしいロケーションを楽しむことが出来ます。
 烏帽子山公園は地域を思う地元の16人の同志が中心となり、明治11年に、赤湯の北町に鎮座の八幡宮を烏帽子山にお還しするために、山一帯を公園として整備したときに、数百本の桜を植えたのが始まりとされております。以来整備は継続され、現在の公園の礎となる形が出来上がった歴史ある桜の名所として知られているところです。
 烏帽子山の桜は、エドヒガンザクラが公園内の桜全体の約40%の225本(エドヒガン系のシダレザクラ80本を含む)と、日本最大級のエドヒガンの群生地となっております。
エドヒガンザクラは全国的にも樹齢が1000年を越える名木があるように、大変長寿な桜と言われております。現在烏帽子山公園にあるエドヒガンは樹齢が130年程のものも多くありますのでピークはまだまだ、これから隆盛を迎える期待のエース達がいっぱい控えていることになります。
 開園50年を記念して建立された公園内の歌碑には「烏帽子山花見るごとに思うかな 桜植えたるそのかみの人」と、あります。
先人達が遺してくれたこの地域の宝物を次の世代に引き継ぐために、平成2年に設立された本保存会は、美しく咲き誇る桜の開花を願って施肥作業や消毒・選定作業や観察会等の活動を毎年続け、保存・育成に努めております。
 東北中央自動車道の開通やインバウンドの拡大により、桜まつり巡りのお客様の来園はこれまで以上の賑わいを見せてくれることでしょう。
今年の春も烏帽子山公園を訪れてくれる多くの皆様には、心に残る感動もお土産にしていただければ幸いです。

烏帽子山千本桜保存会
会長 新山眞弘



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