▼武士の一分2006/12/20 09:28 (C) おさむ茶マイルーム
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今年度話題の映画キムタク主演の「武士の一分」を見てきました。下級武士の悲哀を描いた藤沢周平作品3部作の最終編。映画を見終わるまで、この意味がよくわかりませんでしたが、分際、職責、面目、このようなことではないかと思いました。藩主の食事の毒味係をしていて、貝の毒にあたってしまったために失明してしまいますが、これは彼が藩士としての役目を果たせなかったことを意味しています。
そして彼は、目が見えないために、死を免れないと覚悟します。悲嘆、絶望、諦念…彼の澄んだ瞳が輝き心情を表現する …『目にものを言わせる』という表現がぴったりです。
ホタルが舞う縁側で、『ホタルはもう出たか』という新之丞の問いに、妻の加世(檀れい)の『まだでがんす』と…穏やかで、悲しみを抑え、愛を込めた言葉も涙を誘いました。
いい映画でした。