▼東北地区社会就労センター協議会で講演して参りました。2005/06/12 15:08 (C) 観光農業のカリスマ 工藤順一
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当日の演題は「発想の転換を求めて〜生かす智慧と工夫〜」約50名の方々を前に様々にお話させて頂きました。
「元氣」こそが発想の原点である。固定観念や先入観を捨てること。本当に考えて智慧を絞ると、新しいアイデアが生まれる。それには、これまでとは違った視点(外から)でものを見ることが重要。
何か始めるときに、失敗したらどうする?誰が責任を取る?そういったことが阻害要因になり、新しい発想やアイデアは決して生まれない。管理者は、部下を育てるにしても、長所を見る努力をし褒め称えること、部下の楯となり応援することででその人材を「人財」にしていく必要がある。
私が従事してきた観光農業で開発した商品(バラ風呂、生きたアイスクリーム、雪中いちご狩り、サクランボオーナー制 等々)は、その頃の時代背景の元どんな発想から生まれ、何をお客様にアピールしたのか?
それには、お客様のニーズに則した価値観を提供し、納得、満足いく商品であること。通年型から周年型へ移行し、それを可能にするために異業種とのネットワークを構築したこと。商品に物語、ストーリーを入れてドラマづくりをおこなったこと。ドラマとは愛であり、ロマンであり、希望、笑い、涙、汗、苦労、温もりといった人間の感情を揺さぶるもの。そういったものを盛り込めば人は心打たれ感動する。もちろん、それを売り込むための営業力(工夫・戦略)や信頼関係は重要であるが、まずは困難に屈せず前向きにいつも「元氣」でいることが肝要。
現代は、決断にスピードが求められている。特に高度情報化(IT)は、HPを駆使して商品提供を簡単に行える時代をもたらし、ネット上で商品売買を行える。顧客層は地元に限らず多岐にわたる。これは口コミの時代とも言える。そういった意味でも、協議会と異業種とのネットワーク構築が強く望まれるところだ。
(私が取り組んだバリアフリーの例も少しお話しています。)
寒河江では、昭和63年からバリアフリーのさくらんぼ狩りを開催。その頃民間にはまだ整備されていなかったトイレなどは、行政施設のモノを利活用。これは官民一体となって事故防止に心掛けたもの。たかがもぎ取りでも、高齢者、障害者といった方々にも満足感を提供したいと、サクランボの着色に関してもみんなに協力頂き反射シートを敷き込んで上枝と下枝の差をなくした。
時代の流れにより、社会全体の変革と同様に福祉環境も大きく変化しております。そんな中で行われた講演会で、少しでも私の話が今後の活動にお役に立てば幸いです。