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 この俳句の季節は?

 みんな、納得。

「かぶとむし ひたりでおすもう 楽しそう」季節は?

 なんと、「春」「夏」「秋」、3つ出てきました。

「だって、蚕桑小学校の相撲大会は、春でした。」

「春、釜の越公園の桜の木に、たくさんかぶとむしがいます。」

「夏にかぶとむしを捕まえます!」

「秋だよ〜。秋にいるよ〜。」

 9年間の人生経験から、かぶとむしがいる季節は、「春」「夏」「秋」。それぞれ理由はありました。大人の当たり前が、子どもの世界では当たり前ではないことを改めて知りました。

 この答えに、子どもたちはどう自分を納得させたのかな。

 これはさすがにみんな「秋」。でも、感性が鋭い!「秋の終わり、だって今から色づいて、葉っぱが風で落ちるのはもっと後!」の声も。これは、経験上…ですね。

「小林一茶という方の俳句です。季語は?季節は?どんな人が詠んだ?どんな風景?」

 4つの俳句から、言葉に着目し、自分の経験と照らし合わせ、世界を広げた3年生。

 言葉は、一人ひとりの人生経験から紡ぎだされます。自分が本当に伝えたいことをそっくりそのまま人に伝えるのは難しい。その人が知っている言葉の数と、人生経験で、受け止め方も違うから。だからこそ国語はおもしろいのでしょうか。

 子どもたちの言葉の世界にどっぷりつかった45分間でした。

 


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