ヤマガタンver9 > 豚の角煮 再掲載

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▼豚の角煮 再掲載

以下は2年前の文章です。どういう訳か、梅雨時になると食べたくなるんですよ。豚の角煮。
<豚の角煮> 
梅雨に入り、暴雨こそありませんが、山形でも毎日が曇りか雨の日が続いています。それに、コロナ、無茶なオリンピック、雇止めへの不安や小粒になった国会議員、汚職がらみの政治・・と。鬱陶しさが増すばかりです。
 こんな時には美味しいものでも食べ、酒を飲んで寝るのが一番。そこで・・夕方まで待って(この辺は俺も小粒だなぁ。)、日ごろあまり食べていない大好きなモノを食べることにしました。根が単純なんです。小粒なんですよ。
 昨晩、まちの居酒屋から「豚の角煮」を買って来て、小皿に並べしばらく眺めてみました。バラ肉が黒っぽく照っています。沖縄のラフティのように黒砂糖と泡盛を入れて煮込んでいるのかな。
ずいぶん久しぶりだが元気だったか?角煮は当然何も応えてはくれませんが、返事の代わりにタマラナイ香りをあたり一面に放っています。箸を入れてみました。スッと入ります。柔らかい。そしていよいよ角煮を口に・・。たまらんですねぇ。口の中でゆっくりと溶けて行きます。それを味わいながら、グビッと酒を飲む。しばし続く至福の時間。口に運ぶほどに、飲むほどに肩のコリが取れていくような良い時、良い酒、良いツマミ。実際、あれやこれやの出来事はどうでも良くなっていったのです。
 ずいぶん安上がりな男ですねぇ。世の中の事はすっかり忘れてる。志の低い男ですねぇ。どうしようもなく小粒なんですねぇ。

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