▼光は彷徨うのか。2008/08/20 20:48 (C) The Daily izumiya
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夜空を見上げて目にする星の光は、何億光年も昔に放たれた光とのこと。
その光は長い間宇宙を旅して、この地球に届いたのだそうで、それを目にしているとのこと。
夜空を見上げて、その瞬間に目にしている星の光は、ひょっとすると地球誕生以前に放たれた光かもしれない。そう考えると、今のこの瞬間には、もうその星は無いのかもしれない。(光が消えるのは何億年先かも)
こうして地球に届いている光は、見ることができる、見られることができるので幸せ?なのかもしれない。存在さえ知られずに消えていく光・・・・星がたくさんあるのだという。それらの星の光は誰に見られることなく、宇宙を彷徨うのだと。
夜空を見上げて降りそうな星を見つめて・・・・ずっと見つめていると、目が乾いてきてまばたきをするのだが、この宇宙の営みの中では人の人生などは、瞬きの長さにも及ばない。そう考えると、見逃してしまったことのなんと多いことか。
8月の始めに、おばあさんが102歳で亡くなった。明治・大正・昭和・平成と生きてこられて1世紀。
戦争末期は、子ども4人を連れて樺太から逃げてきたそうだ。
詳しく昔話を聞いたわけでもないし、苦労話を聞いたとしても、今のこの環境からは想像もできないだろう。
本が好きで、100歳でもいろいろな本を読んでいた。赤川次郎が良いとか悪いとかと周りの人に本の感想を述べていた。旦那さんを早くに亡くして生きてこられたのだが、『あの世に行っていろいろな事を、先立たれた旦那さんに話してあげて』という孫の弔詞を聞いて、いろんな事があった人生でも、振り返ったら一本の道として繋がっているのだなと感じた。
その時々は悩んだり、迷ったり、苦労したり、喜んだりしたのだろうけど、結局それらのどれもが、最後にはおばあさんにとってはあたりまえのように瞬きのごとく過ぎ去ったことなのでしょう。
過ぎてしまえば今は昔・・・・・だったかな?今のこの一瞬も、もはや過去。時間とはそういうもの。
でも星の光は、過去からようやく到達した。おばあさんが若かりし、80年前にもどこかで光っていた星の光は、宇宙を彷徨って、到達しのかもしれない。そう考えると、その一瞬は、時空は違うけれど、時代を遡って共有できるのかな・・・・。
何億光年も彷徨っている星の光は、どこへたどりつくのでしょう。