▼8月22日(土) バラマキ合戦2009/08/22 12:37 (C) 向井の”つれづれなるままに”
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農家に対して補助金を戸別に保証するということは地方にとっては良い部分もあるかもしれません。
食糧確保の為に大規模な農家を奨励しコストを下げて行けば、
今のような補助金はだんだん必要になくなり農産物の価格も下がるというような意見は、
昔から言われていますが、
現実はちょっと違うような気がします。
地方では農家と言ってもほとんどが兼業農家です。
サラリーマンをしながら農家をするというパターンの兼業農家が多い。
それに適した作物はやはり米で極端なことを言えば”田植え”をしておけば、
そんなに手間隙をかけないでも米が出来るので、
年間の数日間だけは忙しいが、サラリーマンをしながらでも何とか出来るのです。
しかも米は連作が出来るので都合が良いのです。
大規模農業という考えは生産という面だけを言えば何となく理屈が合うような気もしますが、
地方にとっては所得の補てんという意味合いより、
先祖から受け継いだ田んぼを守るという意識があり、
結果として人々が都会に出ないでも生活でき地方から人がいなくなるということが避けられるのです。
大規模農家は機械化でやりますから人は要りません。
そのような農業の形態が日本中に広まれば、地方には人が居なくなります。
食料が世界的にますます足りなくなると言われていますが、
平均年齢が65才以上と言われる日本の高齢化した農業です。
今後の世界の食糧事情を考えると、
地方に生活して兼業しながらでも農地を守ってくれる人たちに、
何らかの優遇策を考えるというのも悪いことではないのではないでしょうか。
今回の民主党の農家への戸別保証という考えは、
地方に生活し、地方を守って生きていく人たちにとっても勿論、
日本全体のことを考えても良いことかもしれないと考えるようになりました。
ただ、やり方は慎重にやる必要があるとは思いますが。