▼なぜ今、「省エネ住宅」なの?2010/06/06 16:00 (C) 株式会社Forex/季楽な家開発奮闘記
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「省エネ住宅」が多くの人の関心を集める背景に、地球の温暖化をはじめとする環境問題があります。私たち人類にとって今、これが大きな課題となっていることはご存じのことと思います。
地球温暖化の一因には、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量が増えたことが挙げられます。
日本のCO2排出量は世界全体の約5%を占め、アメリカ、中国、ロシア、インドに次いで5番目に多いのが現状です。一人あたりのCO2排出量も、世界平均の2.4倍です。
2005年に発効された京都議定書では、CO2など6つの温室効果ガスの排出削減を定めています。この中で、日本は2012年までに、1990年に比べて6%削減することが義務づけられています。
日本のCO2排出量の約13%は、住宅で冷暖房や給湯・家電製品などを使い、エネルギーを消費する際に排出されています。
地球温暖化に歯止めをかけるためには、電気やガス、石油などのエネルギー消費を減らす住まいづくりを行うことが急務です。
地球温暖化は環境破壊につながります。そして、エネルギーを得るための石油・ガス・石炭といった化石燃料は、無限の資源ではありません。これから将来にわたって、私たちの子孫がより良い生活を送れるようにするためにも、今、早急に取り組むべきは、省エネルギーを意識した住まいづくりなのです。
それでは、住宅でのエネルギー消費を抑えるために、必要なことは何でしょうか?
キーワードは、「高気密・高断熱」「高効率設備機器の採用」「長寿命化」です。
高気密・高断熱
住宅の気密性・断熱性を高めることは、省エネルギー対策の基本です、床・壁・天井を断熱材てきちんと覆い、部材と部材のすき間がないように施工します。
窓は気密性の高いものを選び、複層ガラスや二重サッシにすると、外部との熱の出入りが少なくなり、より冷暖房の効果を無駄にすることかありません。ただし、住宅の気密性を高めると、室内と室外の空気が入れ替わりにくくなります。
高効率設備機器の採用
日々の暮らしで使う調理機器や給湯機器、冷暖房機器などに、最近は省エネルギー効果のある製品が増えました。設備機器を選ぶときは、その性能や消費エネルギーなどを充分に考えて決めましょう。太陽や風、植物といった自然の恵みを採り入れることも、省エネ効果を高めます。
天窓や高窓を設けて室内を明るくする、家の中に風の通り道をつくって涼をとる、軒や庇、庭木によって夏の強い日射しを遮るなど、さまざまな方法があります。さらに、太陽光発電システムのように、自然エネルギーを活用する設備機器を選ぶこともできます。
長寿命化
新たに建設する際には資源とエネルギーが必要です。また、住宅を解体すると多くの廃棄物か出ますバ主宅を長持ちさせることで、これらを低減することができます。住宅を長持ちさせるためには、耐震性を高め、耐久性のある構造躯体や仕上げ材を使うことが大切です。
そして、定期的な点検やメンテナンスをしっかり行うことが欠かせません。暮らし方の変化に柔軟に対応できる住宅も長持ちします。新築時に工夫して、部屋の広さや間取りを変えられるようにし、更新しやすい設備機器や配管・配線を選ぶようにしましょう。