▼マダリソの思い出 おいしい話2010/01/15 15:30 (C) 精のノート
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協力隊の活動を一言で表すと
「現地の人とともに」
という言葉に集約される。
つまり、現地の人と同じものを食べ、同じ言葉を話し、同じ所に住み、同じ仕事をする。
だから、僕はそのことを「ま・じ・め」に守ろうとして?何でも現地食にトライした。(ただいやしいだけなのであるが)
その一つが「お酒」
ザンビアにももちろんお酒があり、ビールもワインもウォッカもジンも何でもあった。ビールは国産のものもあったが、他のアルコール類は全て輸入物だ。
だが、
だがザンビアにも日本で言う「どぶろぐ」のようなお酒があった。
チブクと呼ばれるお酒がその一つだ。
メイズという白いトウモロコシの一種から作られたお酒。
見た目は少し茶色がかった白で味はちょっと酸っぱい。
これが牛乳パックのようなパックに詰められて安く売られている。
その商品名は「シェキシェキ」
このシェキシェキを僕はあまり好きではなかった。というより飲めなかった。
でも僕はおそらく日本人はだれも飲んだことがないであろうどぶろくを飲んだ。
電気・水道のない典型的な村に泊まった時、友人が
「セイ、これを飲んだことがあるか?」
と紹介してくれたのだ。
その友人に連れられてあるおばあさんの家に着くと、
なにやら家からポリタンクが運ばれてきた。
そして僕の前に一つのコップが。
ポリタンクから注がれたものはなんと
なんとサトウキビから作られたお酒である。
ちょうど甘酒のような見た目のちょっととろっとしたお酒。
サトウキビから作ったと聞き、相当甘いんだろうなとおっかなびっくり口にしてみると
どうしてどうしてこれがなかなかいける。
意外にさっぱりとしていて癖のない味に驚いた。
アルコール度数はわからないが、相当強いお酒ですぐに酔いがまわってきた。
朝7時。
コーヒーがほしい時間に変わりにおいしいお酒で一日がスタートした。