▼めざせ!有機ELバシン2010/12/01 09:35 (C) 原田幸雄の「これからどうする!?」
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1997年、東北パイオニアが有機ELディスプレーの量産化に世界ではじめて成功した。
あらから13年、米沢の状況も大きく変化した。
山形大学工学部の城戸教授を中心として山形県もバックアップして推進した有機ELの基礎研究も一段落。
研究対象もディスプレー用から照明用に変化した。
ここ最近の話題を拾ってみよう。
2008年5月には、三菱重工業、ローム、凸版印刷、三井物産の各社と城戸教授が出資して発足した世界初の照明用有機EL専業会社が設立されて、サンプルキットの販売段階から商業ベースでの量産を見据える
ところまでこぎつけている。
2010年2月には、東北パイオニアと三菱化学が業務提携を発表。
東北パイオニア米沢事業所のラインで三菱化学が製造を担当するとのこと。
ルミオテックとは異なり、真空蒸着ではなく、塗布型で低コスト化を図るという。
有機ELのパネル自体は、設備投資が膨大なため、大企業しか手が出せない。
地元企業はパネルの供給を受けての用途開発や応用製品の開発に注力している。
これまでの照明光源は点発光なのに対して、
有機ELは面発光。
その特徴から新しい用途を探る段階のようだ。
例えば、
■プロダクト照明領域
■サイン・ディスプレイ領域
■建築、建材領域
■リサイクル領域
■車両・船舶領域
■ホテル等特殊照明領域
■道路照明領域
■アミューズメント領域
■イルミネーション領域
■モニュメント領域
などなど。
よくシリコンバレーをもじって、「○○バレー」というが、米沢は「有機ELバレー」をめざしている。
でも、米沢は盆地だから有機ELバシン(盆地)かもね。
パネルの量産、そして応用製品の生産によって、たくさんの求人がでて、雇用が拡大することを切に願っている。
そして、多くの優秀な転職希望の技術者が山形県米沢市に集ってくれたらどれだけ素晴らしいことか。