▼TPPより釣り竿2011/01/20 07:46 (C) farmer`s column「我田引水」
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大歓迎派の産業界、大反対派の農業界、
たまの変わり種で賛成派の農業者という図式でしょうか。
僕としては、基本的に農産物は国内で自給するべきと考えています。
自国の「食」を守ることは当然なことでしょう。
ただ、国際的な状況を考えると、「反対」と声高に叫ぶだけで良いのか?
そんな風にも考えます。
以前読んだ、石川県の農家の文章で面白いものがありました。
抜粋しますと、以下のようになると思います。
問題点
・日本の農業が、国民にとって本当に必要とされているか?
・舌と脳でインプットさせているか?
・生産者にどれだけお金をあげてもだめ。作った農産物を適正価格で買ってくれる
消費者がいないと、日本の農業は良くならない。
解決策
・食育授業・農作業体験で背景を伝える(脳・身体からのインプット)
・食べてもらって、美味しいと感じてもらう(舌からのインプット)
具体策
・国産農産物全面使用による学校給食の無料化
・今の農業者にお金を与える施策はお金の無駄遣い。農業者に(餌を与えるのではなく)
釣り竿を与える施策に変えるべき
非常に考えさせられる内容です。
「反TPP!!」以前に、農家として取り組むべきは多いでしょう。
極論ですが、幾ら安く農産物が入ってきても、買う人がいなければ、どうしようもありません。
いかに、自国の農産物を選んでもらうか?
いかに自分の農産物を選んでもらうか?
農業者が、そういう努力をしているか疑問です。
規模の大小ではなく、食べる人・作る人が、相互理解・相互繁栄できるシステム作りこそ、
農政の大きな仕事だと思います。(もちろん、農家としての同じでしょうが〜)
〜山形・新庄発〜
イシイファーム
石井昭一