ヤマガタンver9 > 水鏡のごとく。。その3

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▼水鏡のごとく。。その3

水鏡のごとく。。その3/
あれから一週間。
様々な検査がなされた。

検査の結果は、肺がん。
それも手術が困難な場所に癌が発生しているらしい。
最近は、医者も本人を
目の前にして病名を証す。
佐知子の父は一週間で
病院のベッドから起き上がれない位に弱っていった。
このままでは
このままでは、ダメだ!
医療と神頼みだ!
佐知子は、わらおもすがる思いで知り合いの神に、
精通する人に頼んだ。

御祈祷が済み、御札と
身に付ける下着やパジャマを 浄めて貰った。


45日間は大丈夫。
保証します。
しかし、そのあとは体力
次第。
まずは、この、浄めた、
パジャマと下着をいつも、身に付けさせなさい。
洗っても効果は、変わりません。


ベッドからは、既に、起き上がる事が出来ないぐらいに、急に 弱まった
父親に佐知子は、御祈祷が済んだ物を着せた。

なんか、だるくって、
目を開けることも大変なんだ。。
小さな声で佐知子に、呟いた。

まずは、ゆっくりしてて、
明日、また、来るからね。佐知子は、帰路に着いた。

翌日、心配になり
病院に早めに足を運んだ。
そこには、いつもと代わらない 顔色の良い 父親が、ベッドに
座り、外を眺めていた。


あら、全然昨日と違うねぇー
ビックリしたよぉー

なんか、すこぶる調子が良い。
あんなに、だるかったのはどこに、行ったのか?
不思議な事もあるもんだ!

御祈祷が効いたのね。
ヨカッタネ。

そうかぁー
そんなことっあるのかよぉー
世の中摩訶不思議って事が無いこともないからな。

はっはっはっ。
大きな声で佐知子の父親は笑いながら言った。


〜 更に続く 〜
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