▼茨城で講演して参りました。2005/12/24 13:00 (C) 観光農業のカリスマ 工藤順一
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「平成17年度茨城県地域特産果樹振興研修会」が開催されました。その時の講演会講師としてお招き頂きお話して参りました。演題は「アイデアを活かした地域特産果樹の振興」です。
対象者は、特産果樹生産者、生産希望者、市町村職員(農政、企画・商工関係)、農業協同組合、園芸いばらき振興協会、農業総合センター、農業改良普及センター、山間地帯特産指導処、鹿島地帯特産指導書、地方総合事務所、技術普及室、東京農産物販売推進センター、農村環境課、約140名の方々を前に1時間30分に渡って講演いたしました。
茨城県といえば、第一にメロン、クリの生産県であることがあげられます。また、私の知人がブルーベリー園と生ジャムを販売して安定した経営を行っておりますので大変身近な県という意識があります。更に、私がJAでサクランボ狩りの観光客の誘致を積極的に行っていた15年の間、県内の水戸、石岡、勝田、日立など各所に営業で廻っておりました。寒河江においで頂いた際には、たくさんのお土産を買って頂きましたし、人柄も良くまるで我が親戚、友人、隣近所の方々とのつきあいのように、義理と人情に厚く、味のある県(県民性)と記憶しております。
今回の講演会では、なぜ寒河江が周年農業に取り組んだのか?その時代背景と歩みを導入部分でお話申し上げております。また、通年観光から周年観光へ転換し、異業種を巻き込んでの観光農業を、JAを窓口(一本化)に官民一体となって展開したこと。事業を成功に導くにあたっては、苦労や苦難、涙の方が多く最初からうまくいったわけはないが、夢やロマンで努力し頑張り通したからこそ、それを乗り越えたからこそ、現在の姿があることをお話しています。
●発想の転換のすすめ
・私が考える、発想に係る阻害要因を取り去る方法
→先入観、固定観念を捨てろ
→習慣にこだわるな
→教養、プライドを捨てろ
→不可能と思えば、それは不可能である
・五感をフルに使っての情報収集
→体(頭、目、口、鼻、肌、足)を使え
→体から一を除くと休みとなる
→知恵を智慧に変えること
●生まれるアイデア
・面白い、売れる、儲かる
→メリットがなければ長く続かない
・消費者のニーズは、納得・価値観・満足
→なぜ、生産地で買うさくらんぼが高いのか?
→おなかいっぱいサクランボを食べたい、という意見
→サクランボ種飛ばし大会、バラ風呂、雪中イチゴ狩り、もってのほか摘み
→ブルーベリー園〜ブルーベリーソースの誕生
→他との差別化を何でしめす?
●今後重要になってくる食農教育
→見せることが最高の教育、見られることが最高の学習、人と接することが心の教育
→本物の安心、安全、季節感
→自然(土、植物、動物)のふれあいを大切に
→基本は、土づくり、樹づくり、実づくり
→人を育てることの重要性(人材は人財に)
→共存共栄が基本 … 助け合い、協力しあう
●地産地消、地産地笑、地産地商
→作った人の顔が見える安心感と安全性、そして新鮮さ
→その土地の人の温もり、思いやりが付加価値
→地元で商品が販売されてこそ、地域は潤う
●マスメディア、ITの利活用
→情報は常に発信すべし
→他との差別化を行い、いかにニュース性を出せるかが鍵
→今後は、ITの普及による口コミ情報も重要
→ITでは、きめの細かい情報と対応を
以上が、今回の講演内容です。