▼経営者として振り返ると2012/12/05 04:48 (C) 菊池技建|菊池幸生
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先月で、社長になり、3年が過ぎ、4期目を迎えました。
会社設立35期目で創業40年になります。
今まで、父親が言っていたことがようやくわかるように
なって来ました。
立場が違うと捉え方は全然違うと日々実感しております。
なぜなら同じ場所で同じ話を社員さんと共に聞いても、
感想が私のレポートと社員さんのレポートでは全く内容が異なるからです。
更に、レポートに対する社員さんの感想も十人十色で
人の能力や知識量でいろいろな捉え方をすると実感しております。
私としてはそのギャップを朝礼や復習を通して擦り合わせを行い、
捉えた違いを修正して、みなさんが同じ方向を向くように
ベクトルのチェックをしております。
しかし、最近ではもっとスピードを上げるために社員同席の
セミナー参加をするように心がけております。
目的は同じ学びの環境が捉え方の違いはあるにしても、
二人の感想を社内で共有し、行動に移しやすいからです。
また、同席することで社内のコミュニケーションが取れます。
更に、自分では気づくことができなかった点を教えて頂くこともありました。
このように考えるようになったのも、立場が社長になり、
社員全体で良くしなければ、自分だけ学び頑張っても
成長するスピードが上がらないと感じたからです。
今年は人財育成に力を入れて、頼れる若い社員を育てる計画をしております。
年配の方は頼りになりますが、十年後を見据えて経営理念に則った人財をつくらなければベクトルが合わずに会社の方向がバラバラになります。
それを今から準備をして一体化して協力し合える仲間をたくさん増やしていくことが課題として取り組んでいる最中です。
私は、父の長男でなければ、社長には絶対にならなかったと思います。
人・物・金と言いますが、それをつくらなければ創業すらできないのですから、引っ込み思案な私の性格からは到底やろうとは思わなかったでしょう。
やらなければならないと覚悟して今に至っています。
社長の仕事は専務時代の倍はあります。
専務時代は営業、営業戦略、工程管理、原価管理、設計デザイン
管理建築士としての責任、マーケティングなどが主だったわけですが、
社長になり増えて来たのは、人材育成、人材採用、社会保障、人事考課、人材評価、個人面談、労災対策、安全管理、就業規則、未来ビジョン、経営方針、財務管理、
給与査定、組織の見直し、業務改善、冠婚葬祭などなど様々な仕事が生まれました。
一番大切だなと思うのはやはり、人に関わることです。
社員の皆さんは、自分の幸せと家族の幸せと養う責務があるわけですから、私もその点を組み入れ、たくさん考えて少しずつこれまでよりも働きやすい環境へと導いて行こうと取り組んでおります。
社員の皆さんへは負担をかけていますが、土日休みをとって遠出ができやすい環境を与えるよう頑張って参りたいと思います。