▼消費者団体からの依頼で書いた800字2013/08/26 09:57 (C) ぼくのニワトリは空を飛ぶー菅野芳秀のブログ
▼納得・納得、そのとおりで~す!![]() 昨日8月28日にコシヒカリの稲刈りをしました。 ほんまに久し振りの雨(約1ヵ月ぶりやな)が2~3日続いた後コシヒカリが転び始めました。 転んで上手く刈り取りできない経験があった長男は、27日の夕方仕事に行く前に、 「28日(水曜日)にコシヒカリを刈るきんな」って言いました。 私・・・「ちょっと待ってよ。 9月1日(日曜日)に刈るって決めとったやろ、明日やったら、誰も 手伝いはおらんよ」 長男・・・「28日しかないんや、29日は仕事やし、30日は雨やし、31日~9/1日は台風が来よる きんな」 「弟が、『仕事休んで手伝おうか?』って言ったけどな、『赤字の田んぼの仕事やきんな、 自分の仕事を休んでまですることは無い』って言うたんや」ですって・・・? 私も、自分の予定が入っていて手伝いは無理。 結局、夜勤明けで、そのまま家に帰らず田んぼに行ったようです。 私は、ちょっと心配になって様子を見に行きました。 ここの田んぼには居ない。・・・ここにも居ない。・・・3枚目の田んぼに行ったら・・・、やっぱり居なかったけど、コンバインがありました。 多分、コンバインが一杯になってカントリーに持って行ってるんやろうなって思いました。 その間に、私が少しでも刈ろうかなって思ったのですが、コンバインのキーが無い。 ・・・コヤツ、安全のためにキーを抜いてるんやな。 仕方なく、私は、お茶とおにぎりを置いて帰りました。 (母さんは、午後の会があるから、ごめんね) 夕方まで頑張ったけど、コシヒカリの刈取りが3反残ったそうです。 台風が無事に通り過ぎるはずの9月2日に、田んぼの状態が良かったら、残ったコシヒカリを刈ることにします。 私・・・「今度は、母さんも手伝うからね」 息子・・「母さんは、コンバインが一杯になったらカントリーに運んでくれる?」 私・・・「運ぶのは嫌! 母さんは稲刈りをする方がええです」 ===== 息子との話し合いは、一件落着 ===== 今朝、長男は、いつも通り日勤の仕事に行きました。 (コヤツ、12時間労働なんです。 なので、日勤と夜勤が交替できます。 その分休みは多いです) (内緒の話だけど、職選びに出した希望は、『休みが多い』だったそうです) ・・・私は後で聞いて、アホか!って思い恥ずかしくなりました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 10㎏=4,000円は、白米ですね。 うちは、白米にしてない30Kg=7,500円だから、 10㎏=2,500円です。 白米にして少なくなるとして約3,000円ですね。 我が家のお米なら、ポッキー3本分なんやな~。 長男の言う通り、自分の仕事を休んでまでする事じゃないかもですネ! ・・・・・・・ションボリ! 安心で安全な食が無いと、人間は育たないし、生きられない。 放射能汚染でも、人間は生きられない。 戦争でも、たくさんの命が奪われる。 人が心身ともに健やかに成長できる、人間にやさしい、政治がいいなぁ~って思います。 ああやこうや言っても、最終は政治の力なんやでな~?・・・って思います。 もう、どうしたらええんよな! 2013/08/29 10:01:山さくら
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車がなくても生きては行けますが、食糧がなければ生きてはいけません。その時、人々が「空腹を我慢することができない」とすれば、食糧を持っている国に土下座するしか道はありません。
TPPのなかで最も大きな影響を受けるとされる農業の問題は、国民のいのちの問題であり、国の自立、尊厳にかかわる問題です。
よく知られているように食料自給率は39%でしかなく、TPPによって関税が撤廃された場合、27%程度に低下すると試算されています。
農業の内側にいればこの国の危うさがよく見えますが、都会ではそうではないのでしょう。たしかにスーパーに行けばたくさんの食料品が並んでいて、この国が北朝鮮の半分ほどの自給率でしかなく、輸入が途絶えればかの国の倍の惨状が繰り広げられていく・・都会では想像できません。
TPPをめぐって、私たち米作り農民は攻撃の矢面に立たされてきました。
「日本の米は778%もの高い関税によって保護されており、消費者は不当に高い米を食わされている。」
しかし、ご飯一杯は白米で70g。4,000円/10kgの米を買ったとしても一杯は28円でしかありません。ポッキー4本分です。これをもって、「高い!外国に依存せよ」というのでしょうか?
「日本の稲作は規模が小さく非効率」
山形県の穀倉地帯にある私たちの村の水田平均耕作面積は1・8haほど。オーストラリアの3,000ha、アメリカの180haと比べればあまりにも小さい。働いてみたら分かるのですが、傾斜地が国土面積の65%占める日本では大規模農業は無理。それでも狭い農地を丹念に耕し、国民のわずか3%の稲作農家が97%の世帯を支えてきました。
いま私たちに求められているのは、TPPによる農業破壊=外国依存の道ではなく、食の安心、安全を第一とする農業と、土や海、森を始めとするいのちの資源とが調和した新しい人間社会のモデル、農業を基礎とした循環型社会を築き、広く世界に示していくことではないかと思うのですがいかがでしょうか。