▼終わっていいとも!2013/10/23 13:21 (C) FPのひとりごと
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まあ いつかはそんな日が来るだろうと思っていたが
現実に 終了が決定してしまうと 一抹の寂しさを覚えてしまう
32年間の長寿番組だそうで 私が24才の時からということになる
この番組が始まる前に「笑ってる場合ですよ!」という番組があったこと
それが芸人を中心にしたバラエティー系で短命に終わったこと
その辺まで知っているのは昭和中期以前生まれの世代になろう
流してナンボのバラエティーで 安定感抜群の番組であった
平日の昼下がりに 安心して流しておける定番だった
「笑っていいとも!」と聞くと どうしても思い出すことがある・・
二十数年前 毎日のように保険の職域募集をしていたことがある
あの誰からも確実に嫌がられるお昼の保険の勧誘だ
当時は 今と違って社食への出入りはほぼ自由だったので
生保に損保に簡保に銀行までが入り乱れて お昼の平穏を乱していた
あれは経験したことがある人でないとわからないが 一種独特の世界だ
一目でそれとわかる「おばちゃん」の敵愾心に心が折れそうになりながら
95%以上の社員の「あっちいけ」光線を無視して強引に勧誘する
数あるタフな営業の中でも 不動の地位を占めるハードな営業だ
職域募集は 正午からの50分(ランチ+休憩)が勝負になる
だいたいの場合 社食の前の方にテレビが置いてあり
NHKのニュースか「笑っていいとも!」のどちらかが流れていた
(NHKニュース→笑っていいとも! のパターンも多かった)
リモコンを持っているのは だいたいはベテランの社員で顔役だ
職域募集は マンツーマンの対面募集が主流であったのだが
効率を考えると 全員に告知するというやり方が一番だった
ところが 大音量の「いいとも」が ものすごく邪魔になる
ある日 私は閃いた リモコンを切っちゃおうと
そうすれば いやでも話を聞かざるを得なくなるではないかと
リモコンを切った 勝手に・・
瞬間 「唖然と迷惑と憎悪」がいっしょくたになって私に刺さった
もの凄いエネルギーであった 倒れそうになった
しかし ここで引いたらなんの意味もなくなるので
なにくわぬ顔で 自社商品のプレゼンを始めた
最初は 当然ながらシカトの嵐を浴びまくったが
同じことを三日間続けたら 少しずつ聞いてくれる人が現れて
5日目くらいになると 個別に話を聞きたいというオーダーをいただく
一週間過ぎたら 顔役が無言でリモコンを渡してくれた
まあ 面の皮も分厚くなるはずである・・
あの頃 見たかった「いいとも!」を強引に消された社員の皆様
ほんとに申し訳ございませんでした(遅きに失したか・・)
「笑っていいとも!」の終了・・
単なる長寿番組の終了ということなんだろうけど
日本の風物詩が一つ消えてしまうような気がしないでもない
また一つ 昭和が消えていく・・