▼51:49の危うさ2014/02/24 13:51 (C) FPのひとりごと
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戦後生まれ世代なら みんな骨身に沁みている
『数の論理』ってやつだが 考え方は実に合理的
なにかでもめたときは 多数派の総取りとなる決済システムだから
どんなにもめても 白黒をはっきりつけられる
多数派だろうと少数派だろうと 結果には納得せざるを得ない
これって 欧米型の有無を言わせぬ決済システムと言っていいだろう
しかし 『白か黒か』で意見が分かれたとき
間を取って グレーで妥協するという解決策もある
日本は古来 どちらかといえばこっちで解決してきた民族だと思う
何色だかわからないというより 何色にでも見えるような解決策もある
『玉虫色』の決着ってやつだ たぶん日本だけだろう この方式は
(曖昧の極致みたいなやり方だけど かなりの高等戦術かもね・・)
最近 この多数決または多数決がもたらす選挙結果が紛争の種になっている
今のタイは 出口の見えない膠着状態に見える
インラック首相派と反政権側が泥沼の権力闘争を繰り広げている
現インラック政権は 国政選挙で勝利して組閣した合法的な政権だ
その政権に対して 選挙を経ずして退陣を要求しているのが反政権側
一見 無茶な要求にしか見えないが それには理由がある
選挙をしても ほぼ確実に勝てないからだ
ならば 民主主義の世の中では 諦めざるを得ないのだろうが
そう一筋縄でいくような話ではないようだ
インラック氏のバックには実兄のタクシン氏がいる
そのタクシン氏は (多数派である)農民と貧困層に絶大な支持がある
一部ではバラマキとも言われる手厚い保護をしてきたからだ
でも それには既得権益層などの“冷遇組”が反発をする
金で票を買っているようにさえ見えるのだろう
タクシン氏の不正蓄財をはじめとするブラックな面が火に油を注ぐ
結局 訴追され有罪となったタクシン氏は国外に逃亡した
インラック政権が そのタクシン氏を恩赦で復権させようとして
反政権側の鬱屈してきた怒りに火を点けてしまった
政権側は また伝家の宝刀である国政選挙に打って出るのだが
反政権側は 選挙の阻止に動き 自らは選挙をボイコットする
民主主義を否定するような ある意味暴挙とも言える行動なのだが
これ以外に選択肢がないのだからしょうがない
でも 反政権側が民主的な選挙以外で政権を奪取した場合
その政権の信任は どんな方法で取り付けるのだろうか?
何度やっても勝てない選挙 通らぬ民意 どこまで行っても平行線だ
にっちもさっちもどうにもブルドッグ はぁー(溜息) ・・
アラブの春の代表格だったエジプト
民主的な選挙で選ばれたモルシ大統領は クーデターで投獄された
親ロシア派と親EU派の対立が激化しているウクライナ
先の選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領も騒乱の末 解任された
どうも 多数決では解決できない局面がぽろぽろと出始めているようだ
やっと勝ち取った民主的な選挙なのに それが機能しないのが悲しい
そろそろ 多数決に代わる決済システムが必要になっているのかもねえ
日本的な解決方法は ある意味では解決しないで置いておく方法だが
それは 白黒をつけないで 多様性を尊重する方法でもあると思う
そういう方向性がブレークスルーになるような気もする
対立から対話へ 一歩踏み出すしか解決方法はない