▼外構@雑草シリーズ(1)2006/07/05 14:43 (C) Planning Kaori 浅倉かおり
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内容は家の前の駐車スペースのこと。
家を建てる時って一般的には外構工事も同時にやることが多い。
コンクリートを敷いたり、ガレージを付けたり、
レンガで花壇を作ったり。
それは別注になるので、単に予算切れという理由で、
うちは砂利を敷いたままになっている。
で、春になったらタンポポやらオオバコやらいろんな草花が生えてきて、
「わざわざガーデニングなんてしなくても、
勝手に緑でいっぱいになったわ〜」
と思っていた。
ま、生えっぱなしなので、さびれた野草園のようでもあるのだけど。
先日ある人が
「この時期は雑草が増えて草むしりが大変よねー」と言っていて、
でも・・・、
タンポポもオオバコも名前も知らない草たちも、
自分を雑草とは思っていないはず。
それぞれに命を持った植物で、
お日様の光をいっぱい浴びてぐいぐい伸びていく姿は、
見ていてとても頼もしい。
駐車スペースに生えていても特に困るわけじゃなし、
タンポポはいずれ根っこを乾燥させてコーヒーは作れないものかしら、
などと思ったりもしていた。
が、
ちょっと実家に寄ったら弟がいて、
「アネキ、なんで草むしりしねーの?」と聞いてきた。
ここに書いたことを話したら、
「オレとかアネキをよーく知っている身近な人なら、
その考え方も理解してくれるだろうよ。
だけど一般的な世の中では、あれはだらしないとしか見ないんだよ」。
実は冬にも同じようなことで弟におこられた。
「アネキ、なんで雪かきしねーの?」と。
去年から今年の冬は地球温暖化の影響らしく、
ものすごい大雪だったから、もちろんまったくしなかった訳じゃない。
自分の車が出入りするところと、お客様が入る分のスペースは掻いた。
ただあまり熱心にやると砂利と雪がからんで、
胡桃入りの巨大なパン生地をこねるような状態になってしまうから、
表面の雪をちまちまとどかす、といった程度だったのだ。
たしかに見た目にスッキリと片づいてはいない。だけど
「溶けない雪はない。春になったら必ず溶ける」
を口ぐせにして、やり過ごしていた。
「家の外観ってのは住んでいる人の顔なんだよ。
雪も雑草も自然のものって言う考え方を、
通りすがりの人は理解してくれないだろ?」。
なんか私ってば変わり者みたいな扱いになってないか・・・?
おとなしく聞いている私を前に気分がのってきたのか、
日本酒をコップに注ぎながら弟の説教は続く。
だけどそんなにダメなことかなかぁと思い、
「じゃあさ、タンポポって名札をつけたら、
意図的に育てているんだなって感じがするかな」。
と軽く笑いを取ろうとしたら、
「アネキがそこまでマメじゃないから言ってるンだよ」
と一括されてしまった。
注)誤解されるいけないので追記しておきますが、
家の中は毎朝掃除機をかけ、そこそこは整頓もし、
片づけられない女ではないのです。
なんつーか外見をあまり気にしない性格だからかなー。
高価なアクセサリーもお洋服もあまり興味がなく、
天然素材のらくちんなスタイルが好きだったりすることに
通じているのかもしれません。
「いいじゃん、秋になったら枯れるんだし」
と居直り発言をした私に、
それまで黙って傍らにいた母親が一言、
「そういえばさ、シズカ(弟の奥さん)が言ってたよ。
お姉さん忙しいのかな。
私が行って草むしりして、除草剤まいてこようかなって」。
私の家の草のことで弟妹がここまで心配していたなんて・・・!
少しだけ申し訳ない気持ちになってきた私でした。
つづく。